質問
仕様規定(建築基準法や住宅性能表示)の「接合部」で算定される金物と、「許容応力度計算」で算定される金物が異なるのはなぜですか?
回答
以下の通り、主に上階からの引抜力の伝達や、上階からの圧縮力の扱いが異なるため、算定される金物が異なる場合があります。どちらを採用するか迷った場合は、より精緻な計算である許容応力度計算の結果でご判断ください。
建築基準法や住宅性能表示の接合部
- 上階からの引抜力
実際の梁組を考慮せず、下階の柱の位置からスパン逆比を求める、もしくは上階柱の1m以内の下階柱に負担させる、などの方法で引抜力の伝達を算定 - 上階からの圧縮力
特定の係数(出隅柱の場合0.4、その他柱の場合0.6)を使用する
許容応力度計算
- 上階からの引抜力
実際の梁組を考慮した上でスパン逆比を求め、上階からの引抜力の伝達を算定 - 上階からの圧縮力
実際の固定荷重や積載荷重を考慮した鉛直荷重による圧縮力を使用
カテゴリー: 基準法壁量,性能表示壁量,許容応力度計算