質問

N値計算の計算方法の違いは?

       

回答

N値計算の計算方法の違いは下記の通りです。

基準法N値計算

建設省告示1460号第二号のただし書きから接合金物を求める方法です。
柱に生じる引抜力(N値)を取り付く壁の壁倍率から計算します。耐力壁(筋かい、面材耐力壁、土塗壁、制震装置)だけが計算に影響します。

耐力換算N値計算

耐震診断法の壁基準耐力を1.96で除した値「換算壁倍率」を用いて計算します。
耐力壁だけでなく非耐力壁(雑壁)も考慮しますのでより精度の高い結果になると言えます。

変換N値法

『既存木造住宅の耐震設計マニュアル改訂版』(監修:横浜市まちづくり調整局住宅計画課/編集・発行:横浜市建築事務所協会)で示されている計算方法です。
精密診断1における壁の耐力を用いて計算する方法で、非耐力壁や開口壁を含む、耐力を持つすべての壁が計算に考慮されます。壁の耐力は、接合部低減係数、劣化低減係数、開口低減係数を適用した値が使用されます。


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